グリホサート 除草剤って何?
グリホサート除草剤は1974年にアメリカで開発された除草剤です。一年生から多年生雑草、そして樹木など幅広い種類の雑草に効果がある除草剤です。グリホサート除草剤は、非選択性除草剤に分類され、植物の種類を選ばず、すべて根っこから枯らす除草剤のことを意味します。家庭用や農業用でも使用されていて、汎用性が高い除草剤として知られています。
グリホサート除草剤の主成分であるグリホサートは、日本においては約40年間使用されています。その間、厳しい要件テストや実験などが行われ、グリホサート安全性の検証と評価がなされてきました。グリホサートは、国の農薬登録されている除草剤で、農業生産現場や緑地管理、一般家庭など、様々な場所における雑草駆除に不可欠なツールとなっています。
過去、高度経済成長の時期において、化学農薬の普及により劇的に農業の生産性が向上しましたが、一方、当時は農薬事故なども発生し、社会問題になりました。そのため、農薬には毒性があるという認識の方もいらっしゃるかと思います。しかし、技術が進化し、農薬に関する研究も進んできました。現在、グリホサート系除草剤には毒性がなく、安全性が高い除草剤として認められています。
グリホサート 安全性とは?
グリホサートは、植物だけが持っているアミノ酸生成回路(シキミ酸経路)に働きかけるので、人や動物へは効果がありません。また、世界各国の規制当局や国際機関、もちろん日本においても、グリホサートの安全性を検証するための研究や厳しいテストなどが実施されています。
グリホサート 成分はアミノ酸とリン酸が結合したものです。日本の農薬に関する法律において、農薬(除草剤も農薬に含まれます)のその毒性に応じて「劇物」や「毒物」に区分されますが、グリホサートはそのいずれにも該当しない「普通物」に指定されています。つまり、グリホサート 安全性が評価されているのです。
グリホサート効果って?
グリホサート除草剤は、有効成分であるグリホサートが雑草や植物にかかると根まで枯らす、非選択制除草剤です。グリホサートは、植物の成長に必要なタンパク質を生成させなくします。このタンパク質が作られなくなることで、植物は次第に枯れていき、最終的には根まで枯らして雑草を除草できるのです。
グリホサート系除草剤でも、タイプによっては、グリホサート除草剤の効果がゆっくり現れるものもあります。これは、植物の生育に必要なタンパク質を抑制するグリホサート効果によるもので、徐々に植物の生命活動に必要な成分が作られないようにする働きがあります。グリホサート除草剤のタイプによっては、2〜7日後には、萎れだしたり黄色くなったりします。その後は、根が腐っていき30日も経過すれば全体が茶色く枯れていきます。
グリホサートの特長とは
グリホサート除草剤の中でも、効果がわかりやすいと言われている種類のグリホサート系除草剤の特長をご紹介します。
特長①持続性の高さ
グリホサートは雑草を根まで枯らしてくれるので、雑草が再び生えてくることを防ぐことができます。よって、長い日数経過しても雑草の再生が見られない高い持続性があります。
特長②散布時期を選ばない確かな効き目
除草剤の多くは、気温が低い時期になると効果を発揮しにくいのですが、グリホサートは気温の低い時期も効果が見込めます。雨が降っている最中以外では時期を選ばず散布が可能です。
最後に
グリホサート系除草剤は、日本においても約40年間にわたって信頼して使用されてきました。グリホサート安全性は評価されており、雑草対策の効果も期待できます。非常に便利な除草剤であることに間違いないのです。