7月から10月までは台風シーズン。台風の基礎知識とコロナ禍での台風対策

目次

 

台風シーズンっていつ?

台風の発生数の平年値は、7月が3.7個、8月が5.7個、9月が5.0個、そして10月は3.4個となっており、7月から10月にかけてが台風シーズンとなっています。台風が発達し、日本列島にも接近しやすく、日本付近で毎年のように大きな被害が発生するのもこの時期です。台風の年間の発生数の平均は、約25個(1991年~2020年の過去30年の平均)となっています。観測の始まった1951年以来、一番台風が多かった年は1967年で、実に39個を記録しました。逆に一番少なかった年は2010年で、発生回数は14個にとどまりました。

また台風は7月頃から日本付近を通りやすいコースになり、9月はもっとも日本付近を縦断しやすいコースをたどります。秋の台風は速度を速めながら日本付近に近づくことが多く、日本付近の秋雨前線の活動を強めて大雨をもたらすこともあります。近年、日本付近では毎年のようにこの時期の台風が大雨と蒸し暑い日々と、自然災害をもたらしています。

台風のメカニズム

具体的に「台風」とは、熱帯や亜熱帯の海洋上で発生する熱帯低気圧のうち、赤道より北、かつ東経100°~180°にあって、最大風速が17.2m/s以上にまで発達したもののことを指します。台風は巨大な空気の渦巻きであり、地表付近では反時計回りの風が中心へ吹き込んで上昇しています。その高さは季節や勢力によって異なるものの、10~15kmと言われています。台風の中心にあって、風が弱く雲のない領域、台風の目の直径は約20~200㎞。その周りを最大200〜600キロにも及ぶ台風勢力帯が覆い、勢力圏内は雷雨や突風が吹いたりすることも。

台風:巨大な空気の渦巻きとその中心

それでは台風発生のメカニズムはどうなっているのでしょうか?熱帯などの海域では、太陽の強い日射により海水温が高くなっているため、海上で上昇気流が発生しやすく、大量の水蒸気が反時計回りに渦を巻きながら上空に昇っていきます。多量の水蒸気を含んだ下層の空気が上空で集まり、多数の積乱雲が発生。その積乱雲が集まり渦が大きくなると熱帯低気圧となり、それが発達すると台風になります。

台風の番号とアジア名の名付け方

台風の番号は、気象庁が毎年1月1日以後、最も早く発生した台風を第1号とし、以後台風の発生順に番号をつけています。また台風のアジア名が決められる前は、米国が英語名を付けていました。しかし2000年から、日本含む14カ国等が加盟する台風委員会は、アジア各国・地域の文化の尊重と連帯の強化、相互理解の推進、およびアジアの人々になじみのある名により、人々の防災意識を高めること目的として、アジア名をつけることになりました。

2000年の台風第1号にカンボジアで「象」を意味する「ダムレイ」というアジア名が付けられ、以後、発生順にあらかじめ用意された140個のアジア名を順番に用いて、その後再び「ダムレイ」に戻ります。台風の年間発生数の平年値は25.1個ですので、おおむね5から6年で台風のアジア名が一巡することになります。140個のアジア名のうち日本からは、星座名に由来する名前10個を提案しています。なお、台風のアジア名は繰り返して使用されますが、大きな災害をもたらした台風などは、台風委員会の加盟国・地域からの要請を受けて、そのアジア名を以後の台風に使用しないように変更することがあります。

コロナ禍での災害対策

台風大国である日本で起こる災害

地震大国でもあるとともに、台風大国でもある日本。また昨今のコロナ第7波は、世界で一番日本が感染者が多い状態です。中には、現在コロナに罹ったり、家族や友人が罹ったことで濃厚接触者となっているという方もいるでしょう。外に出るなと言われている時、台風が来て避難しなければならないことも起こり得ます。もちろん、新型コロナウイルスの感染期であっても、台風や地震等から命を守るために避難は必須です。感染者だから・・・と躊躇することなく、早めの避難行動を取りましょう。

事前準備として、ハザードマップを活用し、自宅等の近くの浸水想定区域や土砂災害警戒区域等を確認し、あらかじめ避難先、避難方法を決めておくと安心です。また窓の施錠や雨戸の補強、側溝の掃除、飛ばされやすい物の固定をしましょう。備蓄品は在庫を点検した上で、感染症対策用品を加えた「非常時持ち出し品」を準備しましょう。実際に避難する場合は、落ち着いて避難所の開設状況を、市町村のHPや防災アプリ等で確認します。また、避難先での感染防止のため、手指消毒やマスク着用など基本的な対策を徹底しましょう。体調が悪い場合には必ず受付の際に申し出ることで万が一の感染拡大を防ぐことができます。

こまめな台風情報のチェックを

9月1日は防災の日。残念ながら今シーズンもすでに、台風による大きな被害が各地で起こっています。台風の年間平均発生数は25個ですから、この先もまだまだ台風が発生し、さらに大きな影響をもたらす可能性もあります。特にこの時期旅行の予定がある方は、台風情報をこまめにチェックしておくようにしましょう。

 

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