「国際ヨガの日」の由来とは
6月21日は「国際ヨガの日」です。2014年12月の国連総会で制定されました。英語表記は「International Day of Yoga」。日本では「ヨガの国際デー」と表記されることもあります。通称は「ヨガデー」です。
最初に「国際ヨガの日」を提案したのは、インドの首相ナレンドラ・モディです。2014年にニューヨークの国連総会で行った演説がきっかけになり、制定されました。
6月21日が国際ヨガの日になった理由は、北半球ではこの日が「夏至」になることが多いからです。1年で最も日が長くなる夏至は、世界各地で「特別な日」という共通した考えがあります。そもそも、自然と調和することを目的とされたヨガ。太陽のエネルギーが最も高まるこの日を「国際ヨガの日」としたのは、ピッタリでしょう。
記念日を定めるほど世界中で親しまれているヨガ。国際ヨガの日には、世界各国でヨガを楽しむ様々なイベントが行われます。
今年の「国際ヨガの日」のイベント
コロナ禍の影響で、様々なヨガのイベントはオンラインで行われてきました。しかし今年は、屋外や対面でのヨガイベントも増えそうです。今年の「国際ヨガの日」のイベントをご紹介します。
<国際ヨガDAY関東>
ヨガとアーユルヴェーダのお祭り。リアルタイムセミナーや録画での受講など。
開催日時:2022年6月11日(土)・12日(日)
開催場所:ZOOM
<MIE YOGA DAY 2022>
三重県で2017年から始まった、MIE YOGA DAY(国際ヨガデー三重)の6回目。
開催日時:2022年6月18日(土)~19日(日)
開催場所:三重県伊勢市二見町茶屋566-9
<国際ヨガDAY十勝>
北海道で開催されるヨガイベント。今年で2回目。オンラインでの参加も可能。
開催日時:2022年6月19日(日)
開催場所:緑ヶ丘公園グリーンステージ前広場(北海道帯広市緑ヶ丘2)
<108 Suria Namaskaras~講師108人でつなぐ太陽礼拝108回~>
108名のヨガ講師による特別企画。
開催日時:2022年6月21日(火) 10:00~13:00
開催場所:ZOOM
ヨガがもたらす効能
ヨガには様々な効能があります。まず体の歪みを取り、柔軟性を養うというのが大きな効能の1つでしょう。さらにヨガの腹式呼吸と瞑想により、自律神経のバランスが整うと言われています。では、ヨガの効果・効能について詳しく見ていきましょう。
①柔軟性のアップ
ヨガのポーズはストレッチ要素が強いため、続けていくと柔軟性のアップが見込めます。特に日頃使わない股関節を開くため、徐々に可動域が広がっていくのです。
②むくみの改善
ヨガによる適度な運動で、むくみの解消が期待できるでしょう。リンパの流れを良くする効果があります。
③女性疾患の改善
ヨガのポーズには、女性ホルモン分泌を促すものが多くあります。それにより、ホルモンバランスが整えられる効果があるでしょう。
④ダイエット&デトックス
ヨガによる有酸素運動で、脂肪燃焼効果が期待できます。ホットヨガであれば代謝が良くなりデトックス効果もあるでしょう。
⑤便秘解消
ヨガの捻るポーズは内蔵を刺激するので、ぜん動運動が活発になります。そのため腸の動きを活性化し、便秘解消に繋がると言われています。
ヨガの歴史
ヨガの歴史は今から4500年前、インドのインダス文明にまでさかのぼります。当時存在した何らかの修行法が、後にヨガとして確立されていきました。紀元前1500年前に北からインドに南下してきたアーリア人が、ヨガを発展させたと言われています。
「ヨガ」という言葉が初めて確認されたのは、ウパニシャッドの文献です。そのことから、紀元前300~350年頃には、ヨガが修行法として確立されていたと思われています。
その後、インドの哲学者パタンジャリにより「ヨーガ・スートラ」が編纂されました。ヨーガ・スートラはヨガの根本経典として最も古い古典文献で、ヨガを体系的にまとめたものです。ヨーガ・スートラは瞑想を中心としたヨガで、現代のポーズを中心とする動的なものではありませんでした。
12~13世紀頃になると、現代のポーズと呼吸法で構成された「ハタ・ヨガ」が生まれました。ハタ・ヨガは、現在世界中に広がっているヨガの原型と言えます。
国際ヨガの日に心身を見つめ直そう
4500年もの時を経て、現代に受け継がれたヨガ。いつの時代も、身体と精神のバランスを整えるというのは重要だったのでしょう。国際ヨガの日をきっかけに、自分の心身を見つめ直してみるのもいいかもしれません。