農業を始めるためのステップ解説

目次

農業のメリット、デメリットを知り農業を始める覚悟を固めよう

近年、新たな就職先としての「農業」が注目を浴びています。しかしながら当然、就農はいいことばかりではありません。はじめてみて「思ったのとは違った」とならないよう、まずは主なメリットとデメリットについて確認してみましょう。

【メリット】

  • 自分の仕事にやりがいを感じられる:自分が育てた作物が収穫され、人々に食べてもらえる喜びや、自然との共生を感じることができるため、やりがいを感じることができます。
  • 自由度が高い:自分の判断で作物の品種や栽培方法を選択することができます。また、自分のスタイルに合わせて仕事のスケジュールを組むことができます。
  • 地域社会に貢献できる:地域の人々に安心・安全な農産物を提供し、地域経済の活性化や地域の風土や文化を守ることができます。

【デメリット】

  • 収入の不安定性:気候や天候によって生産量や品質が変動するため、収益の不安定性があります。また、市場価格の変動により、生産者の収入が不安定になることがあります。
  • 資金や技術力の不足:機械や設備、種苗や肥料、農薬などの投資が必要です。また、技術力が不足している場合、生産量や品質の低下などの問題が生じることがあります。

農業を始めるステップ

農業を始めるためには、以下のような時間軸に沿った手順が必要です。

1. 計画を立てる

農業を始める前に、どのような作物を育てるのか、どのような土地を使うのか、どのような費用がかかるのか、などを含めた計画を立てます。また、農業に必要な知識や技術を学ぶために、セミナーや体験プロセスに参加したり、農業関連の書籍などを読むことが必要です。

セミナーや体験プロセスに参加して就農についての知識を深めよう

2. 土地の確保と準備

農地を確保するために、賃貸契約や買収などの手続きを行い、土地の整備や施設の建設、水やりや肥料の準備などを進めます。

3. 作物の種まきや苗の植え付け

作物を育てるために、種まきや苗の植え付けを行います。

4. 作物の収穫

作業が忙しくなる収穫期には、労働力や設備、出荷先などの準備が必要です。

5. 出荷や加工、販売

作物を収穫した後は、出荷先や販売先を決めたり、加工して製品を作ったりします。また、財務管理や経営計画の策定も重要です。

農業を始める際にかかる費用まとめ

農業を始める際にかかる費用は多岐にわたりますが、以下に一例を挙げています。

  • 土地購入または賃貸料

農地を所有する場合、土地購入にかかる費用がかかります。賃貸の場合は、毎年の賃貸料が必要です。

  • 設備投資費用

温室、畑作機械、トラクター、農業用の道具など、農業に必要な施設や設備を整備するための費用が必要です。

  • 肥料や種子、苗木の購入費用

肥料や種子、苗木、化学薬品や農薬などを購入するための費用が必要です。

  • 労働力費用

農業には、作業を行うための労働力が必要です。労働力を雇う場合には、その給与や社会保険料などの費用がかかります。

  • 資材費用

包装材料や種苗箱、袋、ヒモなどの農業に必要な資材や消耗品の費用もかかります。

就農にはかなりまとまった金額がかかる場合が多い

また、地域や作物、農法によっても異なるため、具体的な費用については、事前に計画を立てて確認することが重要です。

農業を始めるにあたり、公共機関に相談してみよう

就農に関する相談をしたいけれど、どこに相談したらいいのかわからない方は多いと思います。日本では、就農に関する相談は以下のような公共機関に窓口があります。経験豊富な機関に問い合わせることで、一般的なアドバイスだけではなく、補助金の情報なども得ることができますのでおすすめです。

  • 地方自治体の担当窓口

地域によっては、農業関係の相談窓口を設置している場合があります。

全国にあるJAグループのJA担当者がアドバイザーとして対応しており、農業技術に関する情報提供や相談窓口を設置しています。

憧れの農業を始める前に計画と相談を

近年、副業としてまたは新たなビジネスチャンスとしての農業に注目が集まっています。しかし、なんとなくやってみたいというような曖昧なビジョンでは勿論続けられるものではありません。まずは計画的な参入スケジュールを立て、公共機関のアドバイスを受けて失敗の少ない収納を目指したいものです。

 

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