県民割って?ようやく再開してきた国内旅行。

目次

戻ってきた国内旅行需要

新型コロナウイルスの流行はいまだ続いていますが、各国が海外からの観光客の受け入れを再開、入国制限を緩和し始めるなど、明るい兆しが見えてきました。それに伴い、国内旅行の需要が回復しており、各観光地では久々の旅行を楽しむ沢山のツーリストの姿が見られるようになってきました。

とはいえ、往来が増えれば感染が再拡大する懸念もあり、感染への警戒は依然強く、感染防止の側面やウェブ会議システムの浸透などから、出張を控える企業も多くなっています。各地の観光地では、感染防止対策と観光復活の両立を目指しながらの再開が課題となっています。政府は、旅行需要喚起策「GoToトラベル」について、再開を当面見送る方向性で調整しています。その代わり、各地域で在住者向けに旅行代金を補助する県民割や、観光支援策が行われています。また旅行代金の割引や旅行先での買い物等に使えるクーポンが配布されています。

県民割・地域ブロック割とは

県民割とは、お住まいの都道府県や地域のホテルや宿に宿泊する際に、県民であれば割引や特典がつく制度です。ブロック割とは、GoToトラベルの代替として都道府県が実施している観光支援策「県民割」の支援対象について、これまで”県民の県内旅行および隣接県からの旅行”が対象でしたが、これを「関東や近畿」ブロックまで拡大するものです。新型コロナウイルスの緊急事態宣言が出ていない地方圏の自治体では、観光促進を目的に宿泊事業者の支援と感染防止対策を両立させながら「県民割」の延長・再開が相次いでいます。久々に旅行を計画されている方は、これを利用しない手はありません。上手に使ってお得に旅行を楽しみたいですよね。

これからの季節、楽しい旅行先は?

ゴールデンウィークが終わり、夏休みまでのはざまの6月。連休もなく、本州の各地域が続々と梅雨入りしていきます。そのため、6月は一年のうちでも旅行代金が安い時期となっています。しかし6月には6月ならではの雨が似合うアジサイの名所など、梅雨時でも観光が楽しめるスポットが日本全国にあります。日帰りでも1泊旅行でも楽しめる、6月のおすすめスポットやイベントをご紹介します。

  • 神奈川県・鎌倉

梅雨の風物詩とも言えるあじさいの花。あじさいの名所の一つ・鎌倉のなかでも、アジサイ寺の別名を持つ明月院や長谷寺は、とくに多くの人が訪れる人気のみどころです。明月院に咲くあじさいは、「ヒメアジサイ」という品種が中心。ブルーのあじさいで6月は境内が青く染まります。

  • 北海道・四季彩の丘

梅雨がないことで知られる北海道。6月の平均気温は約16度と、爽やかな気候のなか、旅ができます。北海道絶景体験のハイライトとしていま注目が高まっているのが「展望花畑 四季彩の丘」。その美しいストライプカーペットの花畑はどこを撮ってもSNS映え間違いありません。

  • 東京・高尾山ビアマウント

ミシュランの旅行部門で三つ星に選ばれた高尾山で、毎年6月中旬から10月中旬まで開催されているグルメイベントが「高尾山ビアマウント」。高尾山からの風景や自然を感じながら、食べ放題、飲み放題の2時間制のバイキングを楽しめます。標高500mからの絶景を見ながらの食事やビールは最高です。

気になる修学旅行は?

新型コロナウィルスの影響で過去数年間実施されていなかった修学旅行ですが、2022年の春、中学3年生の「春の修学旅行」がやっと戻ってきました。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、ここ2年、計画は二転三転し、関係者は翻弄され続けましたが、ようやく一段落といった状況までこぎつけました。コロナ禍以前のように、春に学友と出かけるビッグイベントが再開し、生徒たちは最高の思い出づくりに胸を躍らせています。

昨年は受験目前の秋に行かざるを得なかった学校も多数あり、各校では予測できない感染の波をにらみつつ、さまざまな制限を考慮。「感染者が出たら公共の交通機関を使わずに地続きで戻れる範囲」での旅行が大半となっていました。今年は一転、状況が緩和したため、秋に計画している学校も若干あるが、大半は春実施のようです.

県民割を使ってお得な旅を

やっと客足が戻ってきた国内観光。気軽に海外に行ける時期を待ち望む声もありますが、その時期もまもなくやってくるのではないでしょうか。国民もやや楽観的になりつつあり、今後ますます観光旅行需要が増え続けていくことになるでしょう。

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