法的規制値を下回る、食品中のグリホサート残留量

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グリホサートはラウンドアップ®ブランドの非選択性除草剤の有効成分であり、食品に対する残留試験は通常の規制プロセスの一環として行われてきました。また、大学の研究者や非政府機関による追加試験も行われています。残留物の存在は、安全基準との関連で考える必要があります。

食事暴露は確立された安全限界の範囲内

さらに、残留物のデータを適切に解釈するためには、各食品サンプルマトリックスに対して分析法を検証する必要があります。規制機関の調査によると、食品中のグリホサート 成分残留物の99%は、欧州の最大残留基準値(MRL)または米国環境保護庁の許容値を下回っています。これらのデータは、農業慣行または遺伝子組み換え(GM)作物での使用により、全体的な残留物がMRL/許容値を超えて上昇していないという結論を裏付けるものです。

ただし、MRLと許容値は、農薬を合法的に使用するための制限であることを理解することが重要です。MRLは、すべての食品のMRLを合計して、1日当たりの許容摂取量(ADI)などの毒性試験で設定された限度値と比較したときにのみ、健康に関する情報を提供するものです。

実際の食品残留物やMRLそのものを使用した食事モデルと消費データを組み合わせて得られた結論は、グリホサート イソプロピルアミン塩への食事暴露が確立された安全限界の範囲内であることを示しています。尿中のグリホサートを測定することで、摂取したグリホサートの暴露量を推定することも可能であり、その暴露量は現在の欧州におけるグリホサートのADI(0.5mgグリホサート/kg体重)の3%未満であることが示されています。

食事モデルや尿データに基づくリスク評価の結論は、食品からのグリホサート イソプロピルアミン塩への曝露は、生涯にわたって毎日摂取しても害がないと合理的に確信できる量を十分に下回るというものです。

グリホサート 使い方
グリホサート 使い方

グリホサートの残留物は家畜に安全、欧州食品安全機関が発表

EFSAは、牛、羊、豚、家禽、馬の健康の観点から、飼料中のグリホサート 成分の残留を懸念する理由はないとしています。

論争の的となっている除草剤の飼料中の残留は、家畜や馬の健康に大きな影響を与えるとは考えられないと、欧州食品安全機関(EFSA)が発表したリスクアセスメントで述べています。

EUのリスク評価機関は、輸入飼料を含めた飼料中のグリホサート系除草剤の存在について、入手可能なすべての情報を評価して結論を出したといいます。

EFSAは欧州委員会から、飼料中のグリホサートの残留が動物の健康に与える潜在的な影響を調査するよう命じられています。

グリホサート 発がん性
グリホサート 発がん性

転載元:

https://geneticliteracyproject.org/2021/08/24/study-glyphosate-residues-in-food-are-not-only-below-legal-limits-they-are-well-below-the-amount-that-can-be-ingested-daily-over-a-lifetime-with-a-reasonable-certainty-of-no-harm/

https://geneticliteracyproject.org/2018/05/21/glyphosate-residues-safe-for-livestock-european-food-safety-authority-says/?utm_source=TrendMD&utm_medium=cpc&utm_campaign=Genetic_Literacy_Project_TrendMD_0

 

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