毎月19日は「食育の日」。食育・食農で日本の食文化を守ろう

目次

食育の日の由来、食育とは

毎月19日は「食育の日」です。農林水産省が取り組む「食育推進施策」のひとつになります。平成18年の食育推進会議で作成された、食育基本計画で制定された記念日です。なぜ毎月19日になったかというと、食育の「育(いく)」が「19」という音を連想させることに由来しています。毎月記念日があることで、継続的な食育活動につなげることができるでしょう。

食育とは、「生活の基盤づくりに通じる、基本的な食事を学ぶ教育のこと」です。食べることは生きることの基本なので、食を健全にすることは生きる上で重要なことでしょう。

子どもから大人まであらゆる世代で「食育」は重要視されています。ただ、一度身についた食生活や考え方などを、成長してから変えることは難しいものです。そのため、子どものうちから食育に励むことが重要とされています。近年では、未就学児からの食育が勧められているでしょう。

では、食育活動というのは具体的にどのような活動がされているのでしょうか?一例としては、学校給食の取り組みや、課外活動が挙げられます。健康づくりに役立つ「食事ガイドバランス」は病院や学校の掲示板で見ることができるでしょう。日本の気候風土に適したを中心にした、日本型食生活を取り入れることも食育になります。

食育 食育の日 食農 農業 日本 食文化
学校給食で地産地消することも、重要な食育の機会

食育に農業が合わさった「食農」

最近では、食育に農業を合わせた「食農教育」がJAグループによって実施されています。食育は、食事の役割の重要性を伝えるものです。そこに、食を支える「農業に関する知識や体験」を含めた教育のことを「食農教育」と言います。

食農教育では、主に子どもたちに体験学習を行ってもらいます。種をまいて作物を育て、収穫をして食べるという一連の流れを体験してもらうものです。この体験を通して、農家への感謝の気持ちと、生き物を頂いているということへの理解を深める目的があります。

その他にも、採れたての新鮮な野菜を地産地消することも食農教育と言えるでしょう。親子で食を通じて絆を育む親子料理教室や家庭菜園なども、食農教育の一貫です。

食育、食農で守る日本食文化の伝承

2013年には「和食;日本人の伝統的な食文化」がユネスコ無形文化遺産に登録されました。伝統豊かな食文化を持つ日本食は、世界中から注目を集めています。「健康的で美味しそうだから」というだけでなく、日本食の背景にある食文化としての奥深さに興味を持たれているのです。しかし近年、日本の伝統的な食文化は十分継承されておらず、その特色は失われつつあります。

食文化を受け継ぐために必要なことは、親などから家庭で教わることが多いでしょう。しかし核家族化の進んだ日本では孤食になることも多く、食の欧米化、簡素化なども進んでいます。日本の食文化を伝承する機会や仕組みは失われる一方です。そのため、食育や食農教育を通じて、日本食文化の伝承を進めていくことが大事でしょう。

食育 食育の日 食農 農業 日本 食文化
日本の気候風土に適した米を中心にした、日本型食生活を取り入れることも食育に

食育を実践することで、以下のようなことが身につくと言われています。

①食への感謝の気持ち
「いただきます」「ごちそうさま」を通じて日本人は食への感謝の気持ちを表します。農林漁業体験や食品工場、市場などの見学も重要な学びです。

②栄養のバランスを学ぶ
主食・主菜・副菜など献立を組み立てて食事を作ることで、栄養バランスを考えるきっかけになるでしょう。

③伝統的な食文化の継承
地域に根ざした伝統的な食文化を受け継ぐために、学校給食に郷土料理や行事食などが取り入れられています。

日本各地で行われる食農体験

日本各地で多くの食農体験が行われています。

・親子料理教室

・親に頼らず子どもたちだけでお弁当づくりに挑戦する料理教室

・親子農業体験ツアー

・栽培体験(野菜づくり~栽培~収穫~販売~実食まで)

・田んぼの生き物調査

・農泊(農村の宿に泊まる)

・子どもだけで行く食農体験旅行

子どものときに、種を植えるところから収穫~販売~実食までを経験できるのは、とても貴重な体験になるでしょう。体験を通して、野菜が自分たちの口に入るまでの流れを知ることができます。また、自分が育てた野菜を口にすることで、食物の尊さを学ぶこともできるのです。好き嫌いや、食べ物を粗末にすることがなくなるのではないでしょうか。

食育 食育の日 食農 農業 日本 食文化
食農教育の一貫で、多くの親子料理教室が開かれている

受け継がれる日本の食文化

世界から注目される日本の食文化は、次世代に引き継いでいかなくてはなりません。昔と違い、親から子へ伝承される形ではないかもしれませんが、食育と食農を通して受け継がれることを願います。

シェア
Share on facebook
Share on twitter