欧州委員会(EC)による「グリホサート」についての現状 

目次

EUにおけるグリホサートの状況

グリホサートは現在、2022年12月15日までEUで承認されています。

したがって、グリホサートは、その安全性の評価の後各国当局によって承認された、各植物保護製品(PPP,Plant Protection Product)の有効成分として使用できます。

2019年5月10日、欧州委員会(EC)は、グリホサートの次回の評価のための「報告者」として共同で行動する4つの加盟国(フランス、ハンガリー、オランダ、スウェーデン)を任命しました。この加盟国のグループは、グリホサートに関する評価グループ(AGG)として知られています。

2019年12月12日、グリホサート・リニューアル・グループ(EUでのグリホサートの承認の更新を求める企業のグループ)は、2022年以降のグリホサートの承認更新をAGG(グリホサートに関する評価グループであるフランス、ハンガリー、オランダ、スウェーデン)、他の加盟国、欧州食品安全機関(EFSA)および欧州委員会に申請しました。この申請は、規則(EC)No 1107/2009で規定されているように、EUでの更新プロセスを正式に開始するものです。

EUにおいて次回グリホサート承認更新のプロセスが動きだした
EUにおいて次回グリホサート承認更新のプロセスが動きだした

更新プロセス

承認更新申請はグリホサート更新グループ(AGG)によって行われ、関連するEU法の要件を満たしていることを確認するためにAGGによってチェックされました(有効成分の更新手順に関する委員会実施規則(EU)No 844/2012)。

この申請はEFSA(欧州食品安全機関)のウェブサイトで公開されています。

必要な一連の科学的研究および文献データを含む補足書類は、2020年6月8日(2020年6月15日の締め切り前)にグリホサート更新グループ(AGG)によって提出されました。

AGGは、補足書類の許容性チェックを実行し、その後、利用可能なすべての情報を評価します。これらの情報が完了すると、EFSAに送信され、ピアレビュープロセスが開始されます。

(参考:日本における食品安全委員会によるグリホサートの評価グリホサートの安全性に関する情報(日本語))

質問と回答

なぜ単一のRMS(報告者加盟国。上記のAGGが1か国ではなく4か国であることを指す)ではなく複数のRMSのグループなのですか?

一般的に欧州委員会(EC)では、報告者加盟国の任命は合意に基づく方法で(すなわち、関係する加盟国の合意を得て)行います。また、通常は1つの物質について、報告者加盟国1国と、共同報告者加盟国1国が指名されます。

グリホサートの場合、非常に大規模な申請書類が予想され、それに関連する高い作業負荷のために、報告者加盟国(RMS)または共同報告者加盟国への任命を志願した加盟国がありませんでした。

そのため、加盟国との話し合いの後、EU諸国のグループが共同で報告者として行動することを受け入れました。

EU法は、複数の加盟国がRMS(報告者志願国)として機能することを許可していますか?

欧州委員会実施規則(EU)No 844/2012は、更新手続きの実施に必要な規定を定めています。例外的な場合に加盟国のグループが報告者加盟国として共同で働くことを可能にするためのこの規則の改正は、2019年5月10日に加盟国によって採択されました。

どの加盟国がAGGの一部ですか?

次の加盟国はAGGの一部であることに同意しています:フランス、ハンガリー、オランダ、スウェーデン

科学的研究は、それぞれの国の機関によって実施されます。

AGGは、関心のある企業から提出された申請書類を評価し、2021年に欧州食品安全機関(EFSA)に単一のドラフト更新評価レポートを作成します。

報告者加盟国がグリホサート承認更新申請を実施
報告者加盟国がグリホサート承認更新申請を実施

グリホサートに関するいくつかの事実

  • グリホサートは、PPP(植物保護製品)で植物を制御するために使用される有効物質であり、つまり除草剤です。
  • グリホサートは、世界中とEUの両方で最も頻繁に使用されている除草剤であり、数十年にわたって使用されてきました。
  • グリホサートは、近年、加盟国、欧州化学機関(ECHA)、および欧州食品安全機関(EFSA)によって徹底的に審査評価されています。
  • グリホサートベースの農薬は、農業、園芸、および一部の非耕作地域で除草剤として使用されています
  • それらは主に、栽培作物と競合してしまう雑草や、他の理由で問題を引き起こす雑草と戦うために使用されます(例:線路上など)
  • それらは通常、雑草を防除するために作物が播種される前に適用され、したがって競合する植物を排除することによって作物のより良い成長を促進します。
  • これにより、耕起機(「不耕起」農業)を使用する必要がなくなるか最小限に抑えられ、土壌侵食と炭素排出が削減されます。
  • グリホサートは、植物の成長と成熟を調節することによってより良い収穫を促進するための収穫前処理としてもあまり使用されています

(参考:グリホサートについての一般的なファクトシート

グリホサートは植物保護製品
グリホサートは植物保護製品

By European Commission, https://ec.europa.eu/food/plant/pesticides/glyphosate_en (Retrieved and translated on October 20, 2020)

Youtubeチャンネル:グリホサートファクトシート
今回の記事を欧州委員会による「グリホサート」についての現状にして、Youtubeにもアップロードしてますので、ぜひ観にきていただければ嬉しいです。


 

今回は、EUの主要機関の中で唯一、新規法案を策定する権限を持っているEC(欧州委員会) によるグリホサートについてのウェブページを翻訳・転載しました。
ECは、EUと各加盟国の市民の公益を守り、市民と専門家の意見を聴取した結果を基盤にしてEU全体のための新しい法律を立案します。立案においては、EU加盟国、産業界、労働組合、各分野の専門家などのそれぞれの異なる見解を考慮に入れることが求められています。欧州委員会が策定した法案はEU理事会と欧州議会が議論・修正し、採決します。
文中の青字*は翻訳編集コメントです。 [編集コメント]

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