植物が植物の生長を助ける?コンパニオンプランツに挑戦しよう!

目次

■コンパニオンプランツとは

野菜や花にはそれぞれ、かかりやすい病気や寄ってきやすい虫があります。異なった種類の植物を一緒に植えることで害虫を防いだり、植物が育ちやすい環境を作って育てることを「コンパニオンプランツ」と言います。

日本語では「共栄植物」「共存作物」「共生植物」と呼ばれることもありますが、最近では「コンパニオンプランツ」という言い方が一番定着しています。

コンパニオンプランツの効果は以下の通り。

  • 害虫予防
  • 病気予防
  • 生長促進
  • 養分供給
  • 空いたスペースの活用

植物が植物を助けるという、非常に自然な方法で植物の生長を促すことが、コンパニオンプランツの最大の魅力です。

こんなにも沢山のメリットがある栽培方法。見逃すわけにはいかないテクニックです。

トマトとバジルは相性の良いコンパニオンプランツ

■コンパニオンプランツおすすめの組み合わせ

植物の生長の質は、収穫量の増加や作物の味にも影響を与えます。コンパニオンプランツはある程度の手入れは必要ですが、食べられる植物同士の組み合わせが多いので、両方を収穫し楽しめるという利点があります。

相性の良いコンパニオンプランツ例を紹介します。

おすすめの組み合わせ例① トマト×バジル

コンパニオンプランツで、一番良く知られた相性の良い組み合わせです。バジルの香りはトマトに付きやすい害虫(アブラムシ等)を遠ざけます。また、乾燥に強いトマトが水分を好むバジルと水分を取り合うことがなく土壌の水分量が安定するので、両植物は安定した環境で生長することができます。料理でも相性抜群のトマトとバジル。収穫後、料理する側にも嬉しい組み合わせです。

おすすめの組み合わせ例② ナス×ショウガ

ナスは強い日光を好み、枝葉が広がるので、十分な株間が必要です。その株間でも生長できるのが、日陰でもよく育つショウガ。両野菜の根に生息する生物や虫も異なるので、土壌の生物相が豊かになり、病害虫の被害を防ぎます。

おすすめの組み合わせ例③ イチゴ×ペチュニア

おいしいイチゴの実を作るには、確実な受粉が必須です。そのためには、ミツバチやアブが頻繁に寄ってくる環境づくりを行う必要があります。ペチュニアは訪花昆虫が好きな花で、イチゴの条間に植えられることが魅力です。

この他、野菜の科ごとの相性を参考に、自分で組み合わせを作ることも可能です。

相性の良い組み合わせと悪い組み合わせを把握して、コンパニオンプランツを成功させよう

■コンパニオンプランツで避けるべき組み合わせ

一方で、一緒に植えることで生長環境の悪化が懸念される「相性の悪い組み合わせ」もあります。基本的には同じ科の植物、栽培期間が異なる植物、同じタイプの土壌環境を好む植物同士の組み合わせです。

相性の悪い組み合わせ例① エダマメ×ネギ

エダマメを始めとするマメ科の植物には空気中の窒素を取り込んでいる菌がありますが、ネギは消毒効果が高く、その菌を殺してしまします。

相性の悪い組み合わせ例② オクラ×ナスやトマト

直根性のオクラは太い根をはるナスやトマトと相性が悪いです。根が絡み合い、水分や養分を奪い合うため生長を阻害し合います。

相性の悪い組み合わせ例③ キュウリ×ニンジン

センチュウが増える組み合わせです。センチュウはどの土壌にも存在し死滅させる必要はありませんが、数が増えてしまうと植物に害を与えるため、避けたい虫です。

害虫被害の身代わりになるバンカープランツを上手に利用しよう

■目的に合わせて取り入れたい「バンカープランツ」とは

植物同士が互いの特性を生かして生長を助け合うのが「コンパニオンプランツ」。そして、天敵や拮抗菌の温存や増殖を促す植物を「バンカープランツ」と呼びます。

バンカープランツの役割は主に4つ。

  • 害虫被害の身代わり
  • 野菜等の区分け(ボーダープランツ)
  • 害獣除け
  • 風よけ(バリアープランツ)

様々な効果を生み出すバンカープランツですが、実はその多くが誰でも見たことのある植物です。オオバコ、シロツメクサ、コスモス、マリーゴールド、スイセンなどが例として挙げられます。

オオバコとシロツメクサ:自身が「うどんこ病」にかかりやすく、菌寄生菌が増えるので、周りの植物が同じ病気になることを防ぎます。

コスモス: 虫が寄ってきやすい花なので、周りの植物に虫が寄ることを防ぎます。

マリーゴールド: 根から侵入した「センチュウ」に殺虫物質を分泌して殺す力があるため、センチュウを防ぐのに適した植物です。

スイセン:害獣が嫌う臭いや成分などを出す植物を、侵入されやすい方向に植えると忌避効果があります。

トウモロコシ:背丈が高い植物は畑において、バリアープランツとして風よけや害虫の飛来防止の役目を担います。

■注意点を知って、コンパニオンプランツを成功させよう

メリットの多いコンパニオンプランツですが、間引きや収穫作業に時間がかかることや、どこに何を植えたのか分からなくなるというデメリットもあります。できるだけ手間のかからない場所に植え付けを行ったり、園芸用ラベルでどこに何を植えたのかを把握できるようにするといった、こまめな対策が必要です。

 

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