野菜、毎日食べてますか?日本の野菜摂取量と農家の取り組み

目次

日本で人気の野菜は?野菜摂取量の現状とは

ヘルシーなイメージがある日本食、実際に日本の野菜摂取量はどの程度なのでしょうか?日本で一番多く食べられている野菜とは?聞かれてみると意外と分からないものですよね。気になる日本の野菜摂取量ランキングはこちら。

<野菜摂取量ランキング>

1位:にんじん

2位:たまねぎ

3位:大根

4位:キャベツ

5位:長ネギ

面白いのが、好きな野菜ランキングとは少々ズレがある所。好きな野菜ランキングは、男女で多少違いがあるものの、1位から順に「キャベツ」「たまねぎ」「トマト」「大根」と続いています。購入数量のランキングもキャベツ、たまねぎが1・2位となっており、大根、トマトが続きます。このうちどれも自宅にない、という家は少ないのではないでしょうか。

残念ながら、日本の野菜摂取量はこの10年横ばいではあるものの、季節や地域によって色々な野菜が楽しめるのが日本の強み。色々な野菜を美味しく食べたいですね。

 

野菜摂取量の目標は一体どれくらい?

調理して美味しくたくさん野菜を食べよう!

厚生労働省が2013年に改定した「健康日本21(第二次)」で目標として定められている1日の目標野菜摂取量は350g。1日350g採ればカリウムや食物繊維、ビタミンなど、必要な栄養素が採れるとされています。120g以上の緑黄色野菜を採れば必要なカリウムが採れる計算です。ところが、350g以上の野菜を1日平均で摂取している人は男性で30%、女性で27%と、日本の成人の約7割が野菜不足です。

循環器疾患やがんの予防などに350gの野菜摂取が必要と言われても、具体的にどれくらいか付きづらいもの。視覚的にイメージしやすい目安として、生野菜なら両手に乗せて3杯分、茹で・蒸し野菜なら片手で3杯分が350gの目安です。

このイメージで分かるように、生野菜より、茹でる、蒸す、焼くなどの調理した野菜の方が目標量を採りやすいでしょう。また、一種類の野菜のみを採るのではなく、数種類の野菜を採るのがより健康に効果的です。

まずは無理してたくさん採るより、レンジで簡単に調理した一品を加えるなど、手軽で無理のない方法で野菜摂取量を増やしてみましょう。

 

他国と比較した日本の野菜摂取量

日本食はヘルシーな事でよく知られています。当然、他の国に比べて野菜摂取量も多いイメージがありますが、実際の所、世界の野菜摂取量ランキングは一体どこの国が多いのか、気になりますよね。

1人当たりの1日供給量ランキングは、5位から順に、イタリア、スペイン、韓国、ギリシャと来て、1位は中国!少々意外な結果かもしれませんが、中国は古くから薬食同源思想の考え方があり、野菜は日々の食卓に欠かす事ができません。伝統料理には必ずと言っていいほど、たくさんの種類の野菜が含まれています。そういえば、確かに中華料理は色とりどりの野菜が使われていますね。中国の1日平均摂取量はなんと766gもあり、日本の倍以上の摂取量です。2位のギリシャでも659gと、日本の目標摂取量350gをはるかに上回っています。

ちなみに日本の順位は10位。これは肉をよく食べるイメージの強いアメリカより下の順位という、少々残念な結果です。

 

農家と消費者が繋がる「顔が見える野菜」

どんな人が作った野菜が食べたい?

日本が目標摂取量350gを達成する為に行いたい事として、日本で採れた農作物をもっと購入する事は必要不可欠です。その地域で採れたものをその地域で消費する、「地産地消」の取り組みは全国で行われています。

 

近年よく耳にする「生産者の顔が見える」というのは地産地消の大きなメリットです。「●●さんが作った野菜」と作り手が分かる事で消費者が安心して購入する事ができ、農家には固定のファンができる、という双方にメリットがあります。

口に入れるものは安全性の高い物を選びたいですよね。購入するなら農業に真摯に取り組んでいる農家から直接購入したいものです。

また、直売店を利用する事で、送料のコストを下げる事ができる点や、少量・規格外品の販売などができる点などもあり、地産地消を意識した取り組みがますます意識されています。

「安心して、美味しい野菜を食べたい」という消費者の声に答える為、野菜の質はもちろんの事、農業・農家のイメージアップが購入の鍵になることでしょう。

 

美味しい日本の野菜を食べよう!

「日本食はヘルシー」というイメージから、他国に比べてもっと野菜を食べていると思っていましたが、残念ながら日本の野菜摂取量はまだまだ。せっかく日本は四季があり、旬の美味しい野菜が簡単に手に入るのだから、1日目標摂取量の350gは採れるよう日々心がけてみましょう。

 

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