北海道の農業を盛り上げたお米の品種改良

目次

北海道でお米の品種改良がなされた理由

品種改良というのは、新しい品種を作ることです。ではなぜ、新しい品種をつくるのでしょうか。従来の品種よりも味が良く、例外や病気に強い稲を作り、農業者の負担を減らし消費者にも喜んでもらうためです。

北海道では稲の品種改良が盛んに行われてきました。本州とは気候や生育条件が違うため、本州で栽培されている稲が北海道には向かないからです。北の土地でもきちんと実る、早生(わせ)で、寒さに強く、おいしい品種を作ることを目標とされ推進されました。また以前は、北海道米は本州のお米にくらべておいしくないといわれてきましたので、美味しい米を作るためでもあります。

北海道の試験場の田んぼは、わざと冷たい水をはっています。普通の稲ならば育たない19度以下の水温に設定されています。春先に水温が低くても育つ稲を選びだすためです。選ばれた稲は、気温を調節できる人工気象室に入れられます。そして夏場の低い気温でも、実る稲を選びだします。こうした品種改良によって、北海道の米作りはさかんになり、生産量日本一になりました。

北海道米がおいしくなった理由「品種改良」

一昔前まで「おいしくないお米」として認知されていた北海道米ですが、長い期間をかけて根気強く品種改良を続けた結果、最近では日本穀物検定協会による食味ランキングで最高位の特Aランクの評価を得ている品種も登場しています。現在に至るまでの北海道の稲作と品種改良の歴史を振り返ります。

1869年には、「土地が稲作に適さない」という理由で北海道で米作りが一時禁止となりますが、その4年後の1873年、「赤毛」という品種で北海道寒冷地稲作が成功します。戦後の1961年には、米の収穫量が新潟県を抜き初の日本一となります。しかし1979年、減反政策により政府買い入れ価格に銘柄間格差が導入されましたが、北海道米はほとんどが最低ランクに位置づけられてしまいます。

北海道 農業
北海道のお米品種改良には長い歴史

これを受けて1980年より北海道は優良米の早期開発に取り組み、ついに1988年に美味しい北海道米「きらら397」の誕生までこぎつけます。きらら397は一躍ブームとなり、北海道米が全国的に注目されるきっかけとなりました。そして2011年には「ゆめぴりか」「ななつぼし」が、北海道米で初めて食味ランキング最高位「特A」を獲得するに至ったのです。

品種改良はどんな作業?

稲の品種改良の方法として現在、もっとも多く行われているのは交配(こうはい)です。これは、いろいろな稲の品種の特徴を調べて、良い特徴を持った品種の稲のめしべに、別の良い特徴を持った稲の品種の花粉を付けて種を取り、両親の良い特徴を合わせ持ったものを見つけ出す方法で、稲では10年ぐらいかかります。また目的の性質を持つ品種が見つからないときには、「遺伝子組み換え技術」でほかの生物の遺伝子を入れる方法もあります。

最近では、親の特徴を子へ引きつぐための仕組みについて研究が進んできたことによって、稲の細胞の中でその稲の特徴を決めるはたらきをしている「遺伝子」の解明が進んでいて、「ゲノム編集技術」で狙った性質を変えたりすることも可能となってきました。たとえば稲刈りできるお米の量を増やすことを目的として、1株あたりの穂の数をふやしたり、米粒を大きくする研究開発が進められています。

北海道の特Aランク米

北海道米の品質は着実に向上しており、(一財)日本穀物検定協会による令和元年産米の食味ランキングでは、「ななつぼし」が11年連続、「ゆめぴりか」が10年連続で最高ランクの「特A」を獲得するなど、全国的に高い評価を得ています。ここでは代表的な北海道の特Aランク米の味の特徴やおすすめの食べ方をご紹介します。

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それぞれのブランド品種には特徴的な味わい

強い粘りと豊かな甘み「ゆめぴりか」

平成21(2009)年に発売が開始された北海道米のエース。特徴は、つややかで美しい炊き上がりと強い粘り、豊かな甘みと深い味わいで、ごはんそのものをおいしさを味わう和食に向いています。

冷めてもおいしい「ななつぼし」

2001年の登場以来、北海道の主力品種として最も多く生産されています。特徴は、ほどよい粘りと甘さで、また粘りが強すぎないのでチャーハンはカレーライスにも向いています。

プロ御用達のお米と評判「ふっくりんこ」

名前の通りふっくらとした食感と、しっとりした粘り、強い甘みが特徴。当初は北海道の中だけで販売されていましたが、2008年から全国販売されています。おにぎりや和食全般に合い、特に魚介類との相性が抜群です。

北海道米を食べてみよう

ここ数年北海道米の人気が高まり店頭では府県産のブランド米より高値で販売されているようです。ネットでの購入もできるので、話題の北海道米を一度てべてみてはどうでしょうか?きっと病みつきになってしまうこと間違いありません。

 

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