グリホサートの効果と種類
世界でもっとも広く利用されているグリホサートは、植物に含まれる酵素を阻害することで効果を発揮する広域除草剤です。また、環境中で分解されるため、土壌浸食を抑えるために不耕起農法で使用されています。オーストラリアでは家庭菜園から商業農園まで約500種類のグリホサート含有製品が登録されています。
EAPのグリホサートの安全性について再評価
2019年5月、米国環境保護庁(EPA)はグリホサート 安全を再確認し、発がん性がないことを明らかにしました。グリホサート 除草剤が現行のラベルに従って使用される場合、公衆衛生に対するリスクはないと評価しました。
国連食糧農業機関の報告書は、人間に対してグリホサート 発がん性のリスクはないと論じるなど、800以上の科学的研究と独立した規制当局による安全性評価が、グリホサートが人間や環境に害を与えないという事実を裏付けています。
2019 年1月には、カナダ保健省がグリホサートに関する同省の最終再評価決定後に寄せられた異議申し立てを検討した結果、助言を発表しました。グリホサートの安全性に関する自分たちの立場を確認する中で、カナダ保健省は「我々の科学者はこのレビューを行うにあたり、あらゆる手段を尽くした」と述べています。
彼らは、連邦政府や州政府、国際的な規制機関、発表された科学的報告書、複数の農薬メーカーからのすべての関連データや情報にアクセスしました。また、カナダ保健省はグリホサートの評価において、追加のがんや遺伝毒性研究など、多数の個別研究や科学的データにもアクセスしました。
国立がん研究所、国立環境健康科学研究所、環境保護庁、国立労働安全衛生研究所の研究者が参加した米国農業健康研究は、グリホサート曝露と非ホジキンリンパ腫との間のリスクを調査しました。89,000人以上の農家とその配偶者のデータを分析した結果、グリホサートと非ホジキンリンパ腫の間には、暴露レベルにかかわらず、関連性がないことが明らかになりました。
グリホサート系除草剤とがんとの間に直接的な関係があるという証拠はありませんし、
最もグリホサート 除草剤と身近な農家の人たちに対しての大規模な研究からも関連性がないと判断されています。
IARCの分類の根拠
国際がん研究機関(IARC)がグリホサートをグループ2A(おそらく発がん性がある)と分類しましたが、グリホサートの分類された上のグループ1(発がん性がある)と分類されているものにはアルコール飲料、加工肉、タバコ、太陽光、ディーゼルエンジン排気ガスなどが含まれていることはご存知でしょうか。
どんなものでも身体に害になるかどうかは摂取する量次第では悪影響があるということで、適正に利用することでリスクは回避できるものではないでしょうか。
しかもIARCの分類根拠は、残留農薬が食品として摂取されたり、環境に滞留したりする場合のリスクの評価ではないとしています。
他の規制当局はグリホサート 発がん性 根拠はないとしていて、IARCだけがグリホサート 分析方法などの根拠が無いのに「おそらく発がん性がある」と分類しています。
環境や健康へのリスクも含めて農薬に関する決定は、技術的に有能で独立した規制当局によって検証や研究結果に基づいてなされなければならないのではないでしょうか。
転載元:
https://www.croplife.org.au/media/media-releases/the-science-of-glyphosate-remains-unchanged/