なぜ雑草は生えてくる?
自宅の庭や玄関周り、垣根など家の周りのいたるところに生えてくる雑草。自宅などの建物に限らず、道路や歩道などにも雑草は根っこを伸ばしています。コンクリートやアスファルトの割れ目から生えてくることも。踏みつけられても耐える生命力を持ち、場所を問わずどんどん繁殖します。雑草対策に終わりがない理由は3つあります。
- ひとつの株から数万〜数十万粒の種が!
雑草は、多いものでは20万粒ほどの種を生み出します。それらの約80%が発芽し、繁殖するため、雑草はなくならないのです。また、鳥が食べたものの中に種が紛れてフンとして排出されたり、風に乗って拡散したりと、更に遠くまで拡散されます。
- 雑草は「好光性種子」
光を必要とする種を「好光性種子」と呼び、雑草の多くは日の光を浴びることを条件として発芽します。種がどこにあろうとも、日光を浴びれば成長してしまうのです。
- 根だけで再生する強さ
雑草自体を引っこ抜いても地下に根が残っていればまた繁殖し始めます。多年生雑草は、冬になれば一度枯れ地上から無くなりますが、暖かい時期になるにつれて急激に成長するため、毎年増殖します。
雑草を放置した際の影響
雑草の生い茂る家や庭は、単純に見た目が悪いだけではありません。雑草は周囲の環境を悪化させ、さまざまな問題をもたらします。たとえば、大量の花粉を飛ばすヨモギやブタクサは、花粉症の原因となる植物として有名です。また、雑草は虫の餌や隠れ家となり、カ・ハエ・ダニ・ゴキブリといった害虫の発生源にもなります。これらの害虫は、不快なだけでなく病気を媒介するので無視できません。さらに、ヘビやアライグマといった害獣のすみかになったり、ドクダミのように強い臭いを放つ植物もあります。
そして、雑草が引き起こす問題として忘れてはならないのが、周辺の治安の悪化。雑草の中には、オオアレチノギクやセイタカアワダチソウなど、人間の背丈よりも大きくなるものがあります。これらは不審者が潜む場所となり、犯罪を助長する可能性があります。タバコのポイ捨てや、いたずらによって火災が発生するおそれもあります。最悪、これらに起因し、ご近所トラブルに繋がってしまうことも。このように雑草は、次から次へと問題を引き起こす可能性を持っています。除草剤などを使って、敷地所有者が責任を持って処理する必要があります。
グリホサート系除草剤の効果が高い理由
野外の現場では、除草剤は頼もしい存在です。除草剤は、農業生産をはじめ、道路や公園、鉄道や建物敷地内など、様々な管理現場で活躍しています。市販されている除草剤は、安全性に関してはお墨付きですので、正しい使い方をすれば全く問題ありません。
中でも特に効き目、コストパフォーマンスに優れているのがグリホサート系除草剤です。非選択性であるグリホサート系除草剤は、葉にかけると根まで浸透し植物全体を枯らし、かけた植物にだけ効くという特徴を持ちます。土に落ちると分解され無害化するため、散布直後にすぐ種を蒔くことができ、不耕起栽培の実現による二酸化炭素の放出量削減も期待できます。
また、有効成分グリホサートの特許は既に切れているため、多くのジェネリック製品を手に入れることができます。そのため、価格もリーズナブルに手に入れることができるのです。
グリホサート系除草剤の使い分け
グリホサート系除草剤には液体タイプと顆粒タイプがあり、使用目的によって選択します。
液体タイプは「茎葉処理型」と言われていて、生えている草を直ぐに枯らしたいという時に適しています。効果が出るのがはやく、数日で雑草が枯れさせることができます。除草後に作物(植物)を植えたいという方には最適なタイプになります。しかし、効果の持続性がないため、新しく生えてくる雑草には効果はありません。
顆粒タイプは「土壌処理型」と言われていて、除草をした後に新たに雑草を生やしたくないという方に適しています。「茎葉処理型」と違い、「土壌処理型」は少しづつ枯れて行くので、効果が出るまでに1週間前後かかります。反面、効果が最大半年も持続するという特徴があります。
ホームセンターで購入できるグリホサート系除草剤
グリホサート系除草剤は、農水省登録を取得済みです。つまり、国が科学的データの裏付けで使用基準を定めていますので、人体や環境への安全性が確保されています。ホームセンター等で手軽に入手できますので、添付の使用方法をよく読みお使いください。